あなたの疲れは肝臓? ~カラダの疲れは肝臓から~
1.肝臓が発するSOSサインは? 疲れやすい、食欲不振、お腹が張るなど
肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように、病気の初期段階では症状がほとんど出ないのが特徴です。肝臓は生命の維持に関わる役割を担っていますから、非常にタフにできているのです。また、脳や心臓の細胞はいったん損なわれると修復されませんが、肝臓はアルコールなどで一部が破壊されても、すぐに修復する作用を持っています。
そのため症状が出た時には、病気が進んでいることも多くあります。しかし、疲労感や食欲不振、お腹が張るなどのSOSサインが出ることも多いので自分でチェックする習慣をつけましょう。
- 右の腹部が重苦しい
- お腹が張る
- 食欲不振
- 疲れやすい
- 目覚めが悪い
- 月経不順
- 爪が白く濁る、縦ジワが入る、扁平になる
- 体がかゆい
- 急にお酒が弱くなる
- 風邪に似た症状(発熱 寒気 喉や関節の痛み)
- 足がよくつる
- 食べ物の好みが変わった(例:油ものが食べられなくなった)
肝臓病が進行すると起こりやすい症状
- 男性は乳房が膨らむ
- 便が白っぽい
- おしっこが茶色
- 白目が黄色くなる
- 皮フに赤い斑点が出る
- 手のひらが赤くなる
2.肝臓に良い食事は? ~良質のタンパク質やタウリンを積極的に摂って~
肝臓に負担をかけない食生活の基本は、1日3回、規則正しく栄養バランスのとれた食事を摂ることです。その他に次のことを心がけて下さい。
- 規則正しく栄養バランスのとれた食事が基本
- アルコールを飲み過ぎない。肝臓に障害が生じたときは禁酒する。
- 良質のタンパク質を多く含む食品を積極的に摂る。
- ビタミン類、とくにビタミンA、B群、C、Eを多く含む食品を積極的に摂る。
- タウリンを多く含む食品を積極的に摂る。
- 食品添加物を控える。
- 古くなった油は過酸化脂質になりやすいので摂らない。
※肝臓病にかかったときは、タンパク質や脂質、カロリー量などの制限が加わる場合がありますから、主治医の指示に従った食事療法を守って下さい。
3.タウリンはどうして効くの? ~アセトアルデヒドの分解を助け、細胞を保護~
タウリンは脳や血液・心臓・肝臓・神経など体のほとんどの部分に存在し、生命を維持するのに必要不可欠な栄養素です。タウリンには高血圧や糖尿病・動脈硬化の予防・疲労回復など、さまざまな効果がありますが、肝臓への働きについて紹介しましょう。
タウリンの効果
- 有害物質であるアセトアルデヒドの分解を助けます。
- 肝臓の細胞を保護します。
- 胆汁酸と結合してその分泌を促進し、過剰なコレステロールを排泄します。
- アルコールは活性酸素により酸化された脂質「過酸化脂質」を増加させ、肝臓の細胞にダメージを与えます。
タウリンは活性酸素を消去するため細胞障害を防止し、脂肪肝を予防します。
- 飲酒によって起こる心拍数の増加を抑えます。
4.生活上、気をつけることは? ~適度な運動を習慣にし、ストレスをためないこと~
肝臓の健康を保つためには次のことを心がけて下さい。
- 適度な運動を習慣にする。ただし、急性肝炎の時などは安静を保ち、運動は避ける。
- 入浴はぬるめのお湯に10 ~ 20 分つかる程度にする。
- 十分に睡眠時間をとり、疲れを翌日に持ち越さない。
- ストレスは肝臓に負担をかけるので、ストレス解消を。
- 便秘をすると腸内に有害物質が発生し、これを解毒するために肝臓に余分な負担がかかるので、便秘を予防・改善する。
- たばこに含まれるニコチンを解毒するために肝臓に負担がかかるので、禁煙をする。
- 食後は血液が肝臓に集中するように、横になると良い。
- 肥満の人は標準体重を目安に減量をする。
- 肝臓のSOSサインが出た時は早めに内科を受診する。
